2020年12月に研修を終え、無事OBになった常陸frogs2期生の藤原遥人です。
(LEAP DAY 2020 の様子)
去年まで半年間僕たち2期生が人間的にも能力的にも成長することができたのは、
この場を用意してくれたメンター陣だけではなく、
このプログラムの実行を裏で支えてくれた協賛企業の方々のおかげでした。
そこで今回、常陸frogsの集大成であるプレゼンイベントLEAP DAYが12月に終わってから
3ヶ月たった今、
お世話になった協賛企業の大人の方に挨拶に行くことになり、
今回はその記事を描きたいと思います!
「上下関係をデザインする」というテーマで話したいと思います。
企業訪問では、協賛企業の社長さんに僕らが研修期間中に作り上げたものをプレゼンして
アドバイスをいただく形で対談をさせていただきました。
この記事をもっと心の奥深くで腑に落ちさせるために、
まず僕がどんなサービスを作ったのかを説明させてくと、、、、
「学校が教えてくれないことを高校生が中学生に教える」
をコンセプトに毎週国語と英語の授業をするオンライン塾で、
学生の僕が感じた教育への違和感をきっかけに論理的な考え方や学ぶことへの姿勢を
向上させる授業を展開することが事業内容です。
寺子屋ISHIZUEという事業名に名付けたこのプロジェクトは
10人以上の高校生メンバーと共に運営し、
法人化も視野に入れながら授業料をいただいて収益化をしています。
(授業内容は毎週インスタに投稿しているので興味がある方は是非チェックしてください!@ishizue_official)
今回の企業訪問では企業のIR資料などの編集やデザインを中心にデザイン事業を行う会社、
インクデザインの社長である鈴木潤さんとお話をさせていただき、
僕の事業のジャンルは違うものの、共通する「組織作り」の面からアドバイスを
いただきました。
ここからが本題です。
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▼「高校生」という弱み
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僕の事業の運営メンバーは今全員高校生で、これは強みでも弱みでもあります。
高校生が授業をすることで対象の小中学生徒の近い距離感を演出して
「こんなに年齢の近いお兄ちゃんが塾をやっててその授業がこんなにも勉強になるし
自分を成長させてくれる!」という状況を作り出せればこれは強みになるし、
これを狙って敢えて高校生がメンバーの事業を始めました。
一方運営メンバーが高校生であることの弱みとしては、
彼らが別に寺子屋ISHIZUEにいなくても生活ができるという点です。
何もしなくても親の収入で生きていけるし普通に勉強して大学受験に時間を当てた方が楽。
最悪仕事をばっくれても失うものがほぼないことが、
高校生をマネジメントするときにぶつかった色々な問題の根源的な原因なのだという
結論になりました。
そうなると必然的にメンバー1人1人が作る成果物
(寺子屋ISHIZUEで言うと授業でつくスライドやインスタ投稿の内容)のクオリティが
下がったり期限が過ぎてスピードが遅くなる。
自分が思い描いている理想とのギャップがあった時に
ある意味「いつでも辞められる」高校生にどうフィードバックをするのか。
改善すべき点がたくさんある場合、
それをいちいち言っているとモチベーションダウンに繋がってしまうし
逆にあまり言わないでいると妥協したコンテンツを出すことになってしまう。
このジレンマを抱えてすごく悩んでいた時に鈴木さんとお話をし、
これを根本から解決する案(鈴木さんが実際にやっている実例)を教えてくださったので
共有します。
簡単にまとめると、、
サービス提供は仲良しこよしではできないので、
メンバー同士で馴れ合いにならないためには明確な上下関係が必要な時がある。
→圧倒的なリーダーシップを持つ一人に頼った会社の方が会社として回りやすい
→社員を自分よりクオリティ面においてある意味下に見て、
自分が育てないといけないという意識を前提に話す
→そもそも自分よりやる気と理念を持った人なんて現れないから
他のメンバーがあまり考えなくても物事を進められるような仕組みを作る
必要がある
→マニュアル化
サービス提供者がやらなくてはいけない課題を大きく二つに分けると、
①サービスを客に届ける(外向きの力)
②メンバー内の問題を解決する(内向きの力)
この二つの力の内①を本気でやらないといけなくて、②にリソースを割くのはもったいない。
いかに①に割くリソースを増やして②に割くリソースを増やすかということを考えたときに、マニュアル化と明確な上下関係がそれを最大化すると。
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▼アドバイスを咀嚼する
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これを寺子屋ISHIZUEに当てはめて考えてみると、
授業の質の向上や多くの人に寺子屋ISHIZUEの授業を受けてもらうことに集中するために
運営メンバーの組織作りにはあまりリソースを割かない
→全てを決めるリーダーとそれに従って動くメンバーという様に分ける必要がある
極論こうなるのですが、高校生相手にこれをやると「やりがい」や「新しい経験」を求めて
参加してくれている高校生にその価値を提供できない。
また、中学生を成長させる授業を展開する過程で提供側の高校生も成長させたいと思っている寺子屋ISHIZUEにとって、完全なマニュアル化は機会損失になってしまうことを踏まえてもう一度寺子屋ISHIZUEに当てはめて考えると、
授業の質の向上や多くの人に寺子屋ISHIZUEの授業を受けてもらうことに集中するために
生産性のない人間関係などにリソースは割かない
→期限の決め方、報告の仕方、授業の時間配分や授業スライドなどの事務的な話はマニュアル化し、運営メンバーそれぞれの「工夫」においては相手に一任し、フィードバックや理念のすり合わせは怠らない。
拭いきれない部分は自分が責任持ってカバーする。
という結論に辿り着きました。
(多分鈴木さんもこういうことが言いたかったんだろうなって思いますが笑)
「学生起業」が陥りやすい落とし穴という観点から、
時にはある意味無機質な関係や判断も必要だという現実を知り、
新鮮なアドバイスをいただいて帰りました。
この課題は早急に解決して次のステージに進んだ時、また相談しに行きます!
ありがとうございました!
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